◉名称:株式会社くらむぼんワイン
◉場所:甲州市勝沼町下岩崎835
◉アクセス:JR中央本線 勝沼ぶどう郷駅より車で10分、中央道勝沼インターより車で5分
◉連絡先:0553-44-0111

◉家の由来
 東山梨郡牧丘町にあった、船枻造りで、釘を一切使わない総檜造りの養蚕農家の母屋を、大八車で運び移築したものです。船枻造りとは柱の上部から腕木を出して支える棚を持つ民家のつくり、出し桁工法のことで、船の甲板を広げるために梁を伸ばした形に似ていることからこう呼ばれるようになりました。
 重い屋根雪に耐えるために通常よりも梁を突き出し、これにより軒を支えるとともに、深い軒先をつくることで、強い雨風や陽射しを遮る効果も持つ、機能的伝統工法。延べ床面積は1階は158.16㎡、2階125.87㎡、3階19.8㎡で、移築時に西側と南側の廊下を付け足しています。990年頃まではオーナー家族が住んでいましたが、今は1階部分を、試飲室・売店、ワイン資料室、3間続きのお座敷として利用しています。

◉ 店の紹介
 試飲室・売店では、ほぼ全種類のワインを試飲できます(8名様以上は要予約)毎日10時と14時からは、予約制にてワイナリーツアーを実施していて、垣根式の七俵地畑、樽貯蔵庫、地下ワインセラー、ワイン歴史資料室をご案内しています。母屋の中にあるお座敷は、自由にあがって休憩をとることができる他(飲食は禁止)、藤棚のあるお庭も散策いただけます。

◉料金(メニューなど):テイスティング、ワイナリーツアーは有料(詳細はウェブサイトにて)
◉営業時間:9時~17時
◉定休日:年末年始

◉店主から一言
 創業大正2年。『くらむぼんワイン』の名は、宮沢賢治の童話『やまなし』で蟹が話す言葉に由来していて、自然環境と人間の共存を目指すワイナリーです。山梨の伝統品種、甲州種とマスカト・ベーリーA種を基本として、ブドウ本来の味わいが生きたワイン造りをしています。自社畑では自然栽培を実施していて、ブドウ果皮の天然酵母で醗酵させた無濾過で、気候風土を味わう、環境に優しいワイン造りに挑戦しています。また、地元のブドウ農家から直接原料も購入していて、農家とワイナリーが協力して、地域のブドウ畑のある風景を守っていこうと取り組んでいます。

◉ 山梨おすすめポイント
 山梨と言えば、ブドウや桃といった果物とワインが特産で、他にも甲州印伝、宝石、煮貝も伝統産物です。温泉も各地にあり、富士山の眺望も楽しむことができます。勝沼にはワイナリーが30軒以上もあり、地元や甲府の飲食店では、鳥もつ煮、甲州じどり、ワイン豚、甲州ワイン牛や富士桜ポークといった食と、山梨ワインを味わえます。桜や、特に桃の花の季節の一面ピンクの絨毯、富士山を始めとした山の緑、ブドウを含めた紅葉を季節ごとに眺めながら、石和や塩山などの温泉宿に泊まってゆっくりして行っていただけたらと思います。

◉ ホームページ http://www.kurambon.com